フランス・オランダEU憲法否決

否決ありかも、といわれていたが、実際否決されたときEUをどうしていくのか、そこはあんまり考えられていなかったわけで。。考えられる4つのシナリオ。まあ、これだとmuddle through(当座しのぎでやりすごす)というシナリオになりますが。 ブレアはかんぜ…

ボブ・ウッドワードのディープスロートについての回顧録

ボブ・ウッドワードは、ニューヨークタイムズに入社する以前に、たまたまディープスロートことMark Feltと知り合いになっており、その後いろいろキャリアについて相談にのってもらったりしていたらしい。新聞記者になるときめて、ローカル紙で修行をつみはじ…

接続のためのクリップ

・駐日フランス大使のウェブログ at はてな*1 http://d.hatena.ne.jp/Montferrand/ 大使館は何よりもまず対話のための媒体であらねばならぬと考えています。そこで、在京の大使館の活動をより良くご理解いただき、日仏間の対話の促進に役立つ話題を提供する…

ガーディアン ウェビー(Webby)賞受賞

数日前から書こうと思ってそのままになっていたのだが、5月3日に、ウェブ版ガーディアン「ガーディアン・アンリミティッド」が、ウェブにおけるアカデミー賞といわれるウェビー賞(the Webby Awards)の新聞部門で、同じくノミネートされていたニューヨーク…

イギリス総選挙結果

そろそろイギリスの総選挙の多勢が判明してきた。まあ、こんなもんかな、というかんじ。労働党がそれ自体は歴史的な三期連続の勝利をおさめるのはわかっていたけど、どれくらい議席を減らすか、というのが焦点だった。BBCの予測では第二党との差が167議席…

英国メディア・ウオッチ

前回のエントリーをあげたあと、デザインを変えて、サイドバーを初導入。どうですかね。 それはともかく、これまでもそうですが、ここのところトラックバックしていただいた方々、どうもありがとうございました。 ここではカテゴリーわけもせず、いろいろ書…

ガーディアンはどうやって社説の論調をきめたか。

「ガーディアンがどうやって今回の選挙についての社説の論調を決めたか」ということについて、ガーディアンの選挙ブログで、アラン・ラスブリッガーというひとによるエントリーがでた。ざっと訳してみたい。 5月3日の一週間ほどまえのお昼時間に、ガーディ…

イギリス総選挙直前 ガーディアンの社説

イギリスの総選挙が金曜日に迫っている。ガーディアンの論調は、イラク戦争の責任は大きいが、保守党に政権を渡すことは考えられない、労働党に投票するべきである、というラインで一貫している。(もちろん、論者が明記される論説 comments においては以前i…

剽窃禁止というゲームの射程

少し前に、非常勤先の授業で、レポートを課すけれども、剽窃plagiarism厳禁、発見されたら(これがなぜか結構簡単にわかる)即落すと述べた上で、では剽窃とは何かということについて話す。 剽窃とは、他人の考察・分析を引きながら、それに対する出典指示(r…

ガーディアンの中国関係論説:中国人の人種差別意識について

イギリスにいる中国系の友人からメールでまわってきた。これ、読んだか?とのメール。読んでなければ嫁って。土曜日のガーディアンの論説欄からだ。読み逃していた。筆者はまえにここでもひいたことのあるマーティン・ジャック(Martin Jacques)。とくれば、…

ヨハネ・パウロ二世、最良にして、最悪の時代

教皇が死んだ。そのあおりで、イギリスではチャールズとカミラ・パーカー=ボウルズの結婚式が延期になるらしい。それはどうでもいい。なんだかよくわからないのは、ローマとかいろんなところでカトリックの人が教皇の死を悼んでいるのをみて、急にしおらし…

雑感

あれ、もう一週間経ってんのか。いやあ、楽しかったです(↓)。しかし、はてな、ずいぶん書いてませんね。以下、リハビリをかねてだらだらと。 このあいだ、親戚の家においてもらっていた本の箱をひとつあけたら(とても他の箱を開けてみる気にならなかった…

ソースの全文掲載

R30さんの“集団自殺”するテレビ局、ソースを出す日経というエントリーを読んだ。ここでR30さんは、日経新聞が、「ニッポン放送に対して、東京地裁が下した仮処分命令の要旨、本文、債権者・債務者双方の法廷での主張、本件(新株予約権)の要綱などを、すべ…

Question Time from Shanghai

そういや、昨日げっそり疲れてもう寝ようと思ったのにふとつけたテレビで、前にもかいた Question Time (上の検索窓でも使ってください)をやっていた。なんか、いつもとちがう。今オックスフォード大学の学長(chancellor)になっているイギリス最後の香港総…

近況

ひっこしってほんとたいへん。普段の整理下手がこういうときにつけになるのだ。しかし、これを逆手にとって箱詰めする本のリストをつくったりしだしたから、さらにドツボ。でもとりあえず大部分は終わった。ふー。しかし、こういうときに限って急ぎのゲラの…

BBC改革

改革なんだけど、これはBBCのチャーター(憲章でいいのかな)が今年期限が切れるので、今後10年間(だったけか)どうするのか、という根本的なみなおし案を、文化相のテッサ・ジュエルが昨日発表した。めっさ忙しいので、とりあえずガーディアンにリンクだ…

形式性に関するメモ

たまたま見つけた朝日新聞の蓮實重彦のインタビューからメモ。 「真面目さの欠如がいかに世界を単調にするか(1)」 「その場合、ポストモダンとはなにを指すのでしょう?」と確認をもとめられて、 モノを書く際、人は自己言及的にならざるをない。その自己…

イラク戦争直前のイギリス政府による法のごまかしについて 

23日のガーディアンの一面の大見出しは「Revealed: the rush to war」。ある種のスクープである。といっても、フィリップ・サンドという人の This Lawless World: America and the Making and Breaking of Global Rules (法なき世界:アメリカと世界支配…

ブログと政治右派の蜜月関係

しかし、実は今日のヒットは、前保守党党首イアン・ダンカン=スミスの論説だった。なんとウェブログについて書いているので驚いたけど、これについては明日にでももう少し書き足します。 +追記+ このイアン・ダンカン=スミス(これからはIDSと略する…

カズオ・イシグロ

なんかちょっと議論できるあたまではなくて、ぼんやりなにかを読むしかできない。そんなわけで、土曜日の昼にカフェでお茶しつつガーディアンの土曜版を読む。それはそれで至福のひとときなんだけど、読むのってあたまつかわんからな。 しかし、今日のは非常…

週末

ハルの友人を訪れ、まったりとした週末を過ごしてきた。日曜日にかえってきてそのまま徹夜っぽく書類をあげる。そうでもしないとまったりとなどは過ごせないのだ。ま、みんなそうだろうけど。まちをあるきながら、パブでめしをくいながら、カフェでケーキを…

英米法vs大陸法?

http://alicia.zive.net/weblog/t-ohya/000152.html http://blog.livedoor.jp/futagotou507/archives/13083948.html http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20050124#p2 (のあたり) いろいろ考えさせられる。心情的にはmojimoji氏+田島氏側なのだが、論理として…

階級論の本(イギリスとアメリカ)

id:flapjack:20050206のコメント欄から。 イギリスの階級論の古典的地位をしめる本は、はまださん(ひょっとして、はまだボートの?)ご指摘の Jilly Cooper, Class (ISBN:0552146625)。邦訳は、ジリー・クーパー 『クラース―イギリス人の階級』(ISBN:438302…

借款の理論武装(続き)

「無償援助よりも借款か」+「価値観の違いですませてよいか?」(id:flapjack:20050112)、「借款の理論武装」(id:flapjack:20050124#p1)あたりでの議論に関連してリンク。マーケットの馬車馬さんのところの「ODAという自己満足」というエントリー。 日本のOD…

社会のレイヤー

「ブックカバーをしないイギリス人」(id:flapjack:20050130#p1)は僕のなかで区別されないままごちゃごちゃになっているままぼろっとでた文章で、個々にもう少し考えてみたいことがある。たとえば、このエントリーで イギリスに話をもどせば、こうしたパブリ…

「議論やめろ」三態(id:ueyamakzk:20050204#p1)

いろんな立場があって、それらの立場はかならずしも相互排他的ではないにもかかわらず、「議論やめろ」という人たち。そういう人たちは、自分たちの拠って立つ論理をきっちり詰めて提示することはあまりない。上山さんは、そちらがわの論理に一度寄り添って…

Hear Africa 2005

2月2日にガーディアンがHear Africa 2005という年間かけてのレポートシリーズをはじめた。 February 2 2005:This is a crucial year for Africa. The meeting of G7 finance ministers later this week is the start of a series of high-profile politica…

ブックカバーをしないイギリス人

というところからつらつらと、よしなしごとを考える。 日本では本を買うときにはほとんど必ずブックカバーをつけるかどうか尋ねられる。そうしたブックカバーはだいたいの場合、その本屋特製デザインの紙製だ。電車に乗っていても、漫画雑誌を除けば、本にブ…

NHK関連の議論の整理

今回のNHK関連の話題にはうまくついていけてない。そういうわけで、これまでにされている議論(の一部)を以下のようにとりあえず分類しつつ、キャッチアップ。1. 政治家サイド:番組制作への政治家の介入(の事実性、及び「介入」の有無にかかわらず、こ…

ロンドンの話(続き)

id:flapjack:20050123#p2でふれたロンドン特集がウェブにあがっているのを発見(ガーディアンに関してはすべての記事がウェブにあがっているはずだから当然なのだが)。 London: A World in One City ここから地図もぜんぶ見られるみたい。それで引用した英…