2005-01-01から1年間の記事一覧

英語で書く−パラグラフ・ライティング

http://d.hatena.ne.jp/zappa/20051202#p3 http://d.hatena.ne.jp/zappa/20051203#p1 禿同。英語(あるいは欧米言語)で書くときはこれ。 この話は、実は、英語から日本語への翻訳にもつながっている。 http://albion.main.jp/memo/archives/2005_10_12.html…

『国家の罠−外務省のラスプーチンと呼ばれて』

佐藤優著。新潮社(リンクは右のイメージから)。前のエントリーでふれた『「朝日」ともあろうものが。』を読み終えようとしていたところ、近所の公立図書館からメール。半年前に予約していた『国家の罠−外務省のラスプーチンと呼ばれて』が貸し出し可能にな…

ガーディアン批判

アムステルダムで開かれていた、世界の報道ジャーナリスト、編集者、製作者たちの会議 NewsXchange のガーディアン報道に対して小林恭子さんが批判されている。 http://ukmedia.exblog.jp/3052181/このあたりの記事に対する批判なのだろうな。 http://media.…

前駐米英国大使クリストファー・メイヤー回想録

1997年から、イラク戦争会戦直前の2003年2月まで駐米大使を務めたクリストファー・メイヤー氏の回想録の抜粋が、今週中毎日、ガーディアンとデイリー・メイルで掲載されている。ガーディアンのほうの連載一覧は以下から。 http://politics.guardian.co.uk/ir…

ジャーナリストによる政府採点

で、id:flapjack:20050907#p2でふれたポリー・トインビーの『ハードワーク:低賃金で働くということ』東洋経済新報社(ISBN:4492222642)を読みはじめたのだけど、トインビーが住み込むひどい公共住宅の場所がランベスで、ここはまさに『ホワイト・ティース』…

ゼイディー・スミス『White Teeth』読了

前の日のエントリーでふれたばかりだけど、ゼイディー・スミス『White Teeth』ついに読了(リンクは前の日のエントリーにあります)。すっげー楽しかった。ムフムフしながら読み終えた。とっくに読み終わっていた家人としばし『White Teeth』談義、これも楽…

ゼイディー・スミス『ホワイト・ティース』佳境

id:flapjack:20050910#p1でふれた『ホワイト・ティース』ですが、めちゃくちゃおもしろい。最初、彼女の英語のリズムになれるのに数ページかかったけど、その後快感に。至福ですなあ。電車のなかで読んでいたとき、おもわずふきだしてしまって、やばかった(…

メモ

トラックバックをいただいたbewaadさんのエントリーで「ウェストミンスターモデルを支える憲法的諸慣習」(「習律」、convention)をもっと知りたいと言われていました。僕自身あまり知っているわけではないのですが、議会における党議拘束のあり方(バック…

イギリス、来年5月イラク撤退開始(>日本も続く)

ガーディアンの日曜版であるオブザーバーのおそらくスクープだとおもわれる記事によれば、イギリスは、来月公表される詳細な撤退プランにもとづいて、来年五月に大規模な撤退をはじめるようだ。 Britain to pull troops from Iraq as Blair says 'don't forc…

日本はイギリスの道をたど(れ)るのか。

すでにbewaadさんが論じられているように、今回の自民党がこれだけ議席を獲得したのは、小選挙区制がその制度的特性をもろに発揮した結果だ。その小選挙区制はイギリスを見て導入したものだと覚えている人も多いだろう。 さっき、90年代の終わりごろにイギ…

ガーディアン小型化

土曜日の「出口と入り口」と題された社説が、今日12日から紙面の大きさを、これまでのブロードシート(だいたい日本の新聞のサイズ)から、ベルリナー・サイズ(ル・モンドなどの大陸ヨーロッパでよくみられるサイズ)にフォーマットを変えると予告してい…

「新聞とTVの切り離し」という考え

上のエントリーは開票が始まる前に書いておけ、と思って上げといたんだけど、まあ、都市の有権者は見事に自民党にいってるなあ。 とりあえず、以下をコピペ。武田徹のオンライン日記(9月11日(日)22時14分7秒)より。 これは、改めて言うまでもないけれど、自…

雑記

重い気持ちで投票してきた。自分をロビン・クックになぞらえるつもりなど毛頭ないが、しかし、彼が閣僚辞任演説の最後で言った with a heavy heart という言葉が浮かぶ。 それはともかく、今回の選挙で、自民党は、従来の支持層の一部を切り捨てても都市住民…

雑記

明日が総選挙か。気が重い。パソコンのファイルを整理してたら、7月9日に書いた日記のファイルを発見。そのままアップしておこう(id:flapjack:20050709)。id:flapjack:20050906で触れたアンドリュー・マーの本をこの日に買ってたんだな。 土曜日だったので、…

ポリー・トインビー『ハードワーク:低賃金で働くということ』東洋経済新報社(ISBN:4492222642)

上でふれたポリー・トインビーの本が今年6月に邦訳されていたことがわかったので、補足。 この本については、アマゾンの該当ページのほか http://blog.goo.ne.jp/old-dreamer/e/f487e87d6c1110826d00e364979d9264 http://d.hatena.ne.jp/kenkido/20050905 …

イギリスの政治報道をめぐる議論:ニック・ロビンソンのBBC政治部長就任をめぐって

やっぱり外堀だけ埋めてほっとくのはよくないか、と思い、昨日のエントリー(id:flapjack:20050906)の続きを書く。 今度BBC政治部長に選ばれたニック・ロビンソンは、タイムズ紙にNick Robinson's Notebookというコラムを連載していた(ここ:写真も拝める)…

BBC政治部長交代

少し垂れ流しになるが、いいや。 ここでもしばしば言及している「英国メディアウォッチ」の9月2日のエントリーで「BBCの政治部長ニック・ロビンソン氏」とあったので、あれっと思った。 ニック・ロビンソンは確かにもともとはBBCの政治記者だったが、過去…

破裂

総選挙になると決まってから日に日に、いやーな感じがおなかにたまってきて、非常に気分がわるい。ここに何か書こうと思っても、そのいやーな感じについて触れざるをえなくて、でもそういう感じでは書きたくなくて。なんか、書き込みに行った先でも、無駄に…

500年まえの「テロリスト」

台風一過。部屋から富士山がくっきりと見える。ひさしぶりだ。 Jane Stevensonによる「イエズス会士再訪 Jesuits revisited」というガーディアンの論説。この中には一度もイスラム教徒が言及されていないが、500年前のカトリック教徒急進派と現在のイスラム…

モー・モーラム死去

ロビン・クックが亡くなってショックをうけているのに、今度はモー・モーラム Mo Mowlam が。彼女は、北アイルランド担当相として歴史的な1998年の北アイルランド和平合意(グッドフライデー・アグリーメント)を実現させた最大の功労者として歴史に名を残す…

「自民分裂」メディアのネーミングに異議あり

ここ数日ニュースとか見たくないのだが、その理由はだいたいここでかかれてあるようなこと。「刺客」だとか「自民党分裂」とかそういう言葉づかいはかなり問題だと思う。 あと、個々の候補、あるいは候補同士の「バトル」に密着しすぎ。密着するとしても、選…

オザケン小説連載開始

連れと近くの図書館で落ち合ったとき新着雑誌をなんとなくぱらっとみてたら、小澤俊夫編集『子どもと昔話』という季刊小雑誌が目にとまる。小澤俊夫は昔話研究でしられる碩学である。2000年に白百合女子大を引退され、今は小澤昔ばなし研究所(website)を主宰…

広島原爆投下翌日のガーディアンの社説

http://www.guardian.co.uk/secondworldwar/story/0,14058,1542723,00.html 1945年8月7日(火)社説 人類はついに自分たちを完全に破壊しつくす手段を極める途上にある。将来のあらゆる国際関係は、よかれあしかれ、原子爆弾の存在によって影響されることに…

広島原爆投下60年

というわけでしばらくお休みにしていたガーディアンウォッチ。少し再開。 数多くの論説が掲載されている。以下がとりあえずのリスト。 Focus: Hiroshima 60 Years On http://www.guardian.co.uk/secondworldwar/hiroshima/0,16218,1531839,00.html これに加…

ロビン・クック死去

数日前にこのニュースを聞いたときはかなりショックだった。スコットランドで山歩きの途中に心臓発作で死去。何度もここで書いているが、彼のイラク戦争に反対する閣僚辞任演説(これは訳さねば)は歴史に残るだろうし、フランス・欧州憲法否決の際に彼が書…

8月ももう2日かい。

東京に帰ってきて一週間がすぎた。イギリスでの20日足らずの滞在はあっというまに過ぎてしまった。学会発表、資料の収集、出版関係での大進展、友人・先生たちとのメシ+呑み、銀行やら不動産屋やら車屋さんやらとの残務整理、雑誌論文打ち合わせなどなど…

驚愕

学会会場のバーではBBCのニュースが大画面で映し出されていた。1年ぶりやら3ヶ月ぶりやらの友人たちと飲みつつ話にふけっていたら、急にまわりがざわざわしはじめる。どうもロンドンの爆破事件の犯人のすんでいた場所がわかったらしい。ソファーから立ち上…

ここ数日の出来事

住みなれた町に戻ると、アポをとっていたわけでもない友人や知り合いに出会いまくる。夜、友人宅に着いて翌日大学の図書館でコピーやら調べものやらをすると別の友人に会う、一緒に図書館を出るとまた別の友人にでくわす。金曜日の夕方だ、いっしょにあとで…

近況

あーっというまに日々が過ぎていきます。前回のエントリーにたくさんトラックバックいただいて、追加したい情報もあるのですが、できてません。id:kmiuraさんの飲み会があったのを知ったのも終わってからという。で、今はイギリスの古巣です。とりあえずロン…