階級論の本(イギリスとアメリカ)

 id:flapjack:20050206のコメント欄から。
 イギリスの階級論の古典的地位をしめる本は、はまださん(ひょっとして、はまだボートの?)ご指摘の Jilly Cooper, Class (ISBN:0552146625)。邦訳は、ジリー・クーパー 『クラース―イギリス人の階級』(ISBN:4383023142)。渡部昇一訳かあ。で、「クラース」ときたか。クラスじゃだめなの? いや、クラースのほうがポッシュな言い方でございますことよ(嘘)。
 おまけだけど、イギリスの近頃の階級を論じたアップデート版コラムが、オブザーバー(The Observer)掲載のEuan Fergusonによる以下のコラム。We're all snobs now(Sunday September 30, 2001)

Are you Posh - or posh? Audi or Mondeo? Jilly Cooper or the New Yorker? If you're told it's a classless society, don't believe a word of it - when it comes to status, it's still a jungle out there.

 いうまでもなくイギリスの階級論の古典中の古典といえば、E.P.トムソン『イングランド労働者階級の形成』(ISBN:4787232134)ですけど。いまのところ高すぎて買えませんがな。というか英語で嫁か。

 アメリカの階級社会ぶりについては、うみゅさんが教えてくださった ポール ファッセル『階級(クラス)―「平等社会」アメリカのタブー』1987年(ISBN:4334960308)。原著は Paul Fussell, Class: A Guide through the American Status SystemISBN:4334960308)。アマゾン.comのほうの書評も参考に。

 この階級の話とかは、実はコミュニティー話とかと僕のなかではつながってるんだけど、われながら遠回りです。