阿部謹也氏逝去

亡くなられたか。生前、直にお会いしたことが一度だけある。自分の書いたものをいつか読んでいただければよいなと、心のどこかで思っていたようだと逝去の報に接して思う。間に合わなかった。途中から学者としては「あがって」しまわれた感があったが、彼が提起した問題は考えつづけられねばならないと思っている。このサイトで氏にふれた文章としては以下の二つがある。
 
学問と「世間」(id:flapjack:20030915#p1)
網野善彦氏追悼関連(id:flapjack:20040302#p1)の2)
 
前者のエントリーとのつながりで、氏の名前に直接言及はしていないが、阿部世間論を批判的に検討したエントリーが以下のふたつ。
 
世間論(id:flapjack:20031027#p1)
世間と社会 (id:flapjack:20040224#p1)
 
さらに、時事的関連で、上のテーマにふれたエントリーとして:
 
共同体圧力の増大 (id:flapjack:20040318#p1)
 
彼の人と学問をしるには『自分のなかに歴史をよむ』筑摩書房)(ISBN:448004115X)をまず勧める。昔、これを読んで、おれも学問していいのかな、と思った。