2005-01-01から1年間の記事一覧

イラク戦争直前のイギリス政府による法のごまかしについて 

23日のガーディアンの一面の大見出しは「Revealed: the rush to war」。ある種のスクープである。といっても、フィリップ・サンドという人の This Lawless World: America and the Making and Breaking of Global Rules (法なき世界:アメリカと世界支配…

ブログと政治右派の蜜月関係

しかし、実は今日のヒットは、前保守党党首イアン・ダンカン=スミスの論説だった。なんとウェブログについて書いているので驚いたけど、これについては明日にでももう少し書き足します。 +追記+ このイアン・ダンカン=スミス(これからはIDSと略する…

カズオ・イシグロ

なんかちょっと議論できるあたまではなくて、ぼんやりなにかを読むしかできない。そんなわけで、土曜日の昼にカフェでお茶しつつガーディアンの土曜版を読む。それはそれで至福のひとときなんだけど、読むのってあたまつかわんからな。 しかし、今日のは非常…

週末

ハルの友人を訪れ、まったりとした週末を過ごしてきた。日曜日にかえってきてそのまま徹夜っぽく書類をあげる。そうでもしないとまったりとなどは過ごせないのだ。ま、みんなそうだろうけど。まちをあるきながら、パブでめしをくいながら、カフェでケーキを…

英米法vs大陸法?

http://alicia.zive.net/weblog/t-ohya/000152.html http://blog.livedoor.jp/futagotou507/archives/13083948.html http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20050124#p2 (のあたり) いろいろ考えさせられる。心情的にはmojimoji氏+田島氏側なのだが、論理として…

階級論の本(イギリスとアメリカ)

id:flapjack:20050206のコメント欄から。 イギリスの階級論の古典的地位をしめる本は、はまださん(ひょっとして、はまだボートの?)ご指摘の Jilly Cooper, Class (ISBN:0552146625)。邦訳は、ジリー・クーパー 『クラース―イギリス人の階級』(ISBN:438302…

借款の理論武装(続き)

「無償援助よりも借款か」+「価値観の違いですませてよいか?」(id:flapjack:20050112)、「借款の理論武装」(id:flapjack:20050124#p1)あたりでの議論に関連してリンク。マーケットの馬車馬さんのところの「ODAという自己満足」というエントリー。 日本のOD…

社会のレイヤー

「ブックカバーをしないイギリス人」(id:flapjack:20050130#p1)は僕のなかで区別されないままごちゃごちゃになっているままぼろっとでた文章で、個々にもう少し考えてみたいことがある。たとえば、このエントリーで イギリスに話をもどせば、こうしたパブリ…

「議論やめろ」三態(id:ueyamakzk:20050204#p1)

いろんな立場があって、それらの立場はかならずしも相互排他的ではないにもかかわらず、「議論やめろ」という人たち。そういう人たちは、自分たちの拠って立つ論理をきっちり詰めて提示することはあまりない。上山さんは、そちらがわの論理に一度寄り添って…

Hear Africa 2005

2月2日にガーディアンがHear Africa 2005という年間かけてのレポートシリーズをはじめた。 February 2 2005:This is a crucial year for Africa. The meeting of G7 finance ministers later this week is the start of a series of high-profile politica…

ブックカバーをしないイギリス人

というところからつらつらと、よしなしごとを考える。 日本では本を買うときにはほとんど必ずブックカバーをつけるかどうか尋ねられる。そうしたブックカバーはだいたいの場合、その本屋特製デザインの紙製だ。電車に乗っていても、漫画雑誌を除けば、本にブ…

NHK関連の議論の整理

今回のNHK関連の話題にはうまくついていけてない。そういうわけで、これまでにされている議論(の一部)を以下のようにとりあえず分類しつつ、キャッチアップ。1. 政治家サイド:番組制作への政治家の介入(の事実性、及び「介入」の有無にかかわらず、こ…

ロンドンの話(続き)

id:flapjack:20050123#p2でふれたロンドン特集がウェブにあがっているのを発見(ガーディアンに関してはすべての記事がウェブにあがっているはずだから当然なのだが)。 London: A World in One City ここから地図もぜんぶ見られるみたい。それで引用した英…

ロンドンの日本人地域

金曜日(1月21日)のガーディアンのG2(タブロイドサイズの中刷り読み物)の表紙と裏表紙がロンドンの地図でうめつくされていた。ロンドンには、ある国からやってきた人々が集中して住む地区が数多くあり、それがこの地図に描かれている。100の地区にし…

海外在住研究者の立ち位置+英語で書くこと

むなぐるまさんとこの最近のエントリー2つ。 新年に:(2)「土着の情報提供者」としての在米日本人研究者 日本の言語・文化・歴史を体で知っていて、なおかつ欧米の学会におけるコミュニケーション能力を持つ人材を育成すべきではないのだろうか。 (中略…

新年の抱負 New Year resolutions

ずいぶん間があいてしまった。ともかく忙しい帰国だった。一月帰ってたのにほとんど友人に会うことができなかったし(あ、id:sivadさんとモダン焼きくった、あれはよかった)。ハウルも見れなかったし。帰国中どうせ忙しいので少し「はてな断ち」をしようと…