新年の抱負 New Year resolutions

 ずいぶん間があいてしまった。ともかく忙しい帰国だった。一月帰ってたのにほとんど友人に会うことができなかったし(あ、id:sivadさんとモダン焼きくった、あれはよかった)。ハウルも見れなかったし。帰国中どうせ忙しいので少し「はてな断ち」をしようと思ったらどんどんできてしまって復帰が難しく。そんなわけで、ご無沙汰しました。今年もよろしく。
 年末に東京から日本に帰ってきて、新年明けてすぐにほんとにほんとの最終締め切りの論文原稿をやっとあげて(遅すぎ)、静かに新年を迎えようと思っていたら、例のアバレストウィズの友人たちが年越しパーティー(New Year’s Eve Party)するから是非来いと。同じ方向から向かう別の友人たちの車に乗せてもらって31日に車で3時間。8人ぐらいで年越しを海辺で花火をしながら祝い―イギリスでは花火は冬のものだ―結局アバーで3日までだらだらして戻ってくる。当然帰ってきたらやること満載だが充電はできた。
今日、今住んでるところの友人たちと年始初めてあって、去年見てよかった映画Before Sunset (2004)の前編であるBefore Sunrise (1994)を見た。どちらの映画もイーサン・ホークとジュリー・デルフィの二人がしゃべるだけの映画だが、その会話が微妙でとてもよい。Before Sunriseはハンガリーのブダベストからウィーンへ(そしてさらにパリへ)向かう電車のなかでぐうぜんであったジェシーセリーヌがウィーンで一日を過ごす話。Before Sunsetはその十年後のある夕方に二人がパリでであったときの話。文字通りBefore Sunriseの十年後の去年公開された。ちなみに、どちらも、去年なかなかよかった「スクール・オブ・ロック」と同じく、リチャード・リンクスレーターが監督。
Before Sunsetをみたあとで、そりゃ元のBefore Sunriseを見たいよなあ、という話になっていたのだが、アマゾンでもとっくに売り切れている、ビデオ屋にBefore Sunriseがない、この機会にあわせての再発もない(なんて商売下手なんだ)ということでそのままになっていた。が、年末友人がHMVで叩き売られていたのを発見、ビデオ上映会をしようといっていたのだ。
そのあと飯をくったのだが、新年の抱負についての話になる。というか僕のほうが去年の終わり頃から話題になっていたのを蒸し返したのだ。ただ、どうも混ぜ返されてしまった。それはどうでもいいが、自分のために改めて書く。
新年の抱負というのは人に公言してそれをてこにしてやり遂げるという種類のものらしい。しかし気づいたのだが、僕は有言実行という人では確実にない。逆に人に言葉を出して何かを約束すると逆にそれを守らないというような傾向すらある。どうも「これこれをする」とか人にいうのは自分に対する叱咤のようなものであって、それが他人との契約であるという意識がうすいらしいのだ(だから平気で「守らない」わけで、まったく人でなしである)。
だから無言実行したほうがいいと思った。普通は無言実行のほうが有言実行よりも偉いということになっているがそんなことではない。有言実行ができないから無言実行にせざるをえないのだ。だから言わない、と。
こう言ったのだが、「そんなら、守れなくても、あとで目減りさせた目標を言って最初から守ってたっていえるじゃん」みたいな話になってめんどくさくなった。自分のなかで守れるかどうかが問題なのであって、守れたとしてもそれを他人に言うことは重要ではないのだ。もっというと、しゃべると何かが壊れるみたいで、それがイヤだということなのだけど、まあ、そんなの会話の席で言うなよ、だな。
実はアバレストウィズにいるときに友人たちと朝飯を食いながらふと決心したことがあって、以来数日だけだけどそれを日々守っているのだが、そういうわけでそれを誰にもいうつもりはない。がはは(じゃねーだろ)。