雑記

重い気持ちで投票してきた。自分をロビン・クックになぞらえるつもりなど毛頭ないが、しかし、彼が閣僚辞任演説の最後で言った with a heavy heart という言葉が浮かぶ。
 それはともかく、今回の選挙で、自民党は、従来の支持層の一部を切り捨てても都市住民に支持層をきりかえようとし、それにかなり成功しそうな雰囲気だなあ。いろいろうなづける分析があちこちでされているけどhttp://d.hatena.ne.jp/kenjiito/20050910/p2にかなり同感している。

 今回は、社会的弱者が富の再分配を期待して、ネオリベラリズムに投票し、女性有権者がなぜか知らないがジェンダー間の平等を否定する政党に投票する、興味深い選挙になりそうだ。

残りもぜひ読まれたい。僕はid:kenjiitoさんのいう楽観できる要素の存在に同意するけど、楽観できてない。
 そういえば、今回の総選挙に関する報道を見てても明らかだったが、イギリスにおける日本報道の多くはあまり優れていない。その点では、ガーディアンも例外ではない。小泉=改革といった紋切り型を日本のマスコミとあまりかわらない、あるいはもっとひどいかたちで再生産している場合も多い(ここにガーディアンの日本関係の最近の全記事リストがある)。ただし、エコノミストとフィナンシャルタイムズ(FT)だけは別格だ。とくにエコノミストの記事は非常にすばらしいと思う。洞察力のある日本関係の記事をイギリス・メディアで読みたいのなら、この2つだけ読めばいいんじゃないかな(あと、たまにタイムズか)。ガーディアンの日本記事にはイギリスの進歩派知識人(むちゃくちゃ広い意味での知識人ね)のダメなところが出ているような気がするが、いまいち言葉にならない。