破裂

総選挙になると決まってから日に日に、いやーな感じがおなかにたまってきて、非常に気分がわるい。ここに何か書こうと思っても、そのいやーな感じについて触れざるをえなくて、でもそういう感じでは書きたくなくて。なんか、書き込みに行った先でも、無駄にいらついてる感がでてるような気がするし。あー。もう、ええわ。吐き出してしまえ。
 マスゴミ。仕事に没入したりしてシャットダウンしようとしても、選挙のことについて見聞きしないわけにはいかないような状況で、で、テレビをつければ、あるいは新聞を読めば、なんやら、むかむかしてきてどうしようもない。
 夜にたまたまモスバーガーにはいったのだが手元に読むものがなく、おいてあった朝日新聞を手にとると、北川知事(まだ知事だっけ?)と誰かどっかの大学の人が対談している頁があった。二人はマニフェストについて話していて、それはいいのだが、司会の立場にある記者だったか論説委員が途中で「過去のマニフェストがきちんと守られたかチェックすることも行われてきてますか?」みたいなことを他人事のように尋ねる。いや、だから、そんな他人事のような顔をしてきいているお前はなんなんじゃい? お前はやらんのかい? 
 これはあんまり例としてはふさわしくないのかもしれん。でも、さっきの出来事で、たまたま記憶がヴィヴィッドに残ってたことをつかんでしまったから仕方がない。テレビのニュースとかみるたびに、この手のムカムカがたまり、それをいちいち書くのもアホらしく、かといってそうしたムカムカを抹消することも困難で、あー。。。となっておった。
 で、ついに、こんなところであえなく破裂してしまった。その直接のきっかけは、小林恭子さんの「相手を傷つけないことに神経を集中させると・・・」という記事をよんでしまったことだ(いや、破裂して楽になりそうなので、ありがたいぐらいだが)。全部引用したいが、一部にとどめておこう。

 さて、今晩(2日)、12チャンネルの夜のビジネス・ニュース(11時から)を見ると、さかいや太一氏が、「団塊の世代はこれからどうなるか?」というテーマの特別ゲストとして出演していた。
 団塊世代が2007年にいっぺんに退職した後、どうなるか?ということなのだが、新作「エキスペリエンス(経験)」を書いた作家でもある氏が、理想的な自論を語るのに対し、キャスターの女性は、基本的には、ある意味、はれものにでも触るように、「はい、はい」と聞くだけなのだった。
 理想は理想だが、常識的に考えて、60歳で退職し、それほど簡単に再就職が見つからないであろう事は、想像に難くない。
 団塊の世代は、年金をもらいながら仕事もする、という形をとり、消費も増え、良い事尽くめのような話をする相手に対し、何の真剣な、知的で、チャレンジングな質問もないことに、驚いてしまった。
 キャスターの主な関心ごとは、「いかにしたら、このゲストをハッピーにできるか?いかにしたら、失礼のないようにするか?いかにしたら、相手を傷つけないようにするか?」らしいのだった。
 定年後の生活に一定の困難さが起きるであろうことが明らかである以上、「それほど将来は理想的にはいかないのではないか?」という点を、視聴者の代表として、言葉を変えながら、何度も聞いてもいいはずだし、もしそうしなければ、ジャーナリストとして、キャスターとして、意味がないように思うのだが。

 そうそう、こういうのがパーフェクトな例。その他二つの例を小林さんは挙げているけど、そのとおり(「ベッカムで英語を学ぼう」には腹をかかえてわらってしまった、つうか泣けてきたよ)。
 あ、また一つ思い出した。ちょっと前に、ついサンデー・プロジェクトを見てたら、ちょっと突っ込まれた武部自民党幹事長(だったと思う)が話をずらそうとしてとしか思えないような感じで「小さな政府か大きな政府かの選択なんですよ」みたいなことをいって、おいおいごまかすなよなー、と思ってみてたら、その後で、田原に振られたうじきつよしが「さっきの、小さな政府か大きな政府かというお話にはたいへん感銘を受けました。ちゃんとかんがえていらっしゃるんだなーって」とかいってて、うわー(笑)っていう。日曜のあさっぱらから脱力したよ、おいらは。
 しかし、テレビでも新聞でもいいから、ネットじゃないマスコミで、日本はデータ的には、実は大きな政府じゃないんですけど、と政治家に突っ込んでるところないのかな。
 いや、だからマスゴミはほっておいて、おまえブログやらネットで遊んでいればいいじゃん、といわれればそのとおりなんだけど。なんだけど、やはりそのブログとかで読めるふつうの人の(まあ、bewaadさんとかid:svnseedsさんとかは普通じゃないけどね)話と、マスゴミの差がはげしすぎる。
 知的な緊張感をマスコミに求めるのって高望みしすぎなわけ?
 中途半端だけど、とりあえず終わり。この項つづくかも。消すかもしれんが。