ストックホルム

ストックホルムで20人強の参加する学会に招かれて行ってきた。飛行機・ホテル・飯すべてがスウェーデン政府持ち(だから人数が限られるわけだ)。分野にもよるだろうけど、僕のやってる人文系でこんなのあんまりないのですばらしい。*1 これだけ少人数なのだが来ている人たちの国を挙げれば、ドイツ、オランダ、ベルギー、スウェーデンデンマークノルウェイフィンランド、イタリア、イギリスという感じ(まあ、オレも入れれば日本も入るけど)。
 さすが参加者を絞ってあるだけあって、20ぐらいの発表はどれもかなり質が高かったし、ほっとしたことに僕がした発表も好評だったし、夜にみんなでいったスウェーデン料理もものすごくおいしかったし(旧市街Gamla Stanで一番古いレストランらしい;ニシン(英語だとherring スウェーデン語は。。わすれた)の酢漬けとかマスタード和え、それにトナカイ(reindeer)のレア肉とか。。)、会話もいろいろはずんで大変楽しかった。のだけれども、発表とかお昼のお茶とかディナーとかに加えて、夜中の2時までホテルのバーでしゃべり、そのあと部屋に戻って自分の発表の手直しをしたり(アホ)で、かなり疲労困憊。
 学会の会場から歩いていけるところにあるホテルは、ロングホルメン島にあった。この島にはかつてストックホルム唯一の刑務所が置かれていたのだが、70年代に改装されて今はホテルになっている。僕らが泊まった客室も、独房を改装したものだった。中におかれている鏡のデザインが良くみるとギロチンだったりして笑えた。
 http://www.langholmen.com/en/default.html
 日曜日は飛行機が午後でフリーだったので、他の6、7人とヴァーサ号博物館(Vasa Museum)に行く。ヴァーサ号はグスタフ・アドルフが17世紀初頭に建造を命じ、スウェーデンの威信を象徴する戦艦としてつくられたにもかかわらず、港を出もしないうちに突風を受けてかしぎ、そのまま沈没してしまった。この船は1961年に引き上げられたのだが、その後の30年の作業を経て、93年にこの船をすっぽり覆う博物館が開いたということだそうだ。実は2年前にも一度きたことがあるのだが、何度見ても圧巻ですな。
 http://www.vasamuseet.se/Vasamuseet/Om.aspx?lang=en
 日曜の夜にイギリスに戻って爆睡。月曜日に1時間だけだがティーチングがあったのでその予習のために早起きして。。まだ疲れておる。

*1:それにしても、スウェーデン政府の研究助成、ありがたや。こんなのが可能なのは、ドイツかスウェーデンかどっちかしかないだろうという話。少なくともイギリスでは絶対にありえない。