巡回決定

【きまぐれ偏拾帖】がすごい。ここでの何回か触れた『木を見る西洋人、森を見る東洋人』のウェブ上での書評を探していたときにたまたま見つけたのだが(その書評はここ)、他のエントリーがどれも超おもしろく勉強になるのだ。
 例えば「続・10年後のマンション価格」というエントリーが面白い。僕はこれを読んで、日本は思っていた以上に相当な勢いで「イギリス化」しているのだな、と思ってしまった。イギリスでも(自治体単位というわけでは必ずしもないが)よい学校がある地域を目指して親が引越しをしていく。そうした親は子供の教育環境に関心を払うわけで、すなわち「住民の自治意識が高い」ことが多い。そういう地域にある物件は人気が高くしたがった高値になるのである。もちろん、こういうことはいままでもあったわけだが、「公教育に明確な学校格差が生まれ」はじめたために、日本でもこのメカニズムが加速度的に駆動してくのではないか(それを念頭においてマンション購入を考えるべき)、ということだ。