言葉になっていないもの

先週オックスフォードで日帰り、月曜日もヨークにいってインテンシヴな作業をしてきたこともあり疲れが蓄積、疲労困憊で本業でも思考がすすまない。ちょっと建て直しが必要。まさに「休むことも自分で自分を規律するということなのよ」>自分、という感じダル。

しかし、本業に関しても思うのだが、一番いいたいと思うことがいちばん言葉にならない。一番いいたいことの周辺にある言葉だけがひらひらと自分の周りを飛び、核心をつく言葉だけが欠けている。ひじょうにフラストレィティングな経験。なにか抑圧が強いのではないか、と思う。

こういうときに重要なことは、むりやり言葉をひねり出さないことだ。少し沈潜すること。一度ひねり出しはじめると、いうこと全てが嘘になり「一番いいたいと思うこと」を自分で破壊することになる。そして、それは自分の可能性を摘むことである。なぜなら、この経験は、おおげさにいえばだけれども、言葉があたえられていない領野に自分が踏み出そうとしているその瞬間だからだ。自分の持っている既存の言葉で自分を囲い込んではならない。