「世界を覆う人種による階級制度」

The global hierarchy of race
http://www.guardian.co.uk/comment/story/0,3604,1046035,00.html
Martin Jacques
Saturday September 20, 2003

昨日、中国研究をしているイギリス人の友人宅で、イギリス人、中国人、日本人の人種意識について、気づいたら朝2時まで結構熱く議論を交わしていたので、今日、毎週楽しみにしているガーディアンの土曜版を買って、それからそのなかのleaders and comments欄のトップが、たまたまとはいえ、人種問題についてのアーティクルだったのでさっそく目を通したのだった。

これは、非常に深くまた痛切な記事だった。

ほんとは要約したいんだけれども、ついでに、翻訳してしまいたいんだが、今忙しくて時間がない。副題だけ訳しておく。

「組織的な人種差別をまったく被ることがない唯一の人種グループとして、白人は、この人種差別のインパクトについて否認し続けている。」

僕じゃなくてもいいから、だれか翻訳してくれると助かるんだけど。

ここで言われていることは、昨日の夜友人たちと話した話と実はほとんど同じだった。だけど、それは、中国語を話し研究する、いわば特殊なイギリス人だったからこそ共有できたわけであって、それは当たり前じゃない。でも、当たり前であるべきなんだけど。

ここから話がずれる。

この程度のことが、今ごろガーディアンにのることはどういうことなんだろう、と思うけれど、それは期待の裏返しであって、ほんとはうれしいのだ。新聞で、このクォリティーの記事がたびたび読めるって、すばらしいよな。

イギリスはいろいろな点で今や日本より遅れていてむかつくこともおおいけれど、こと新聞・テレビ・ラジオといったマス・メディアについてはほんとうにうらやましい。問題がないわけではないんだけど、でも日本のそれとは比較にならない。

どうすりゃいいんだろうね。