Vikram Seth, A Suitable Boy 読了!

今を振り返れば、一年半も前にこの小説を読みはじめた(id:flapjack:20040913#p1)が、昨日風呂のなかにてついに読了した(ハフー、遠い目)。A Suitable Boy: The classic bestseller
 
イギリスから独立したばかりのインドが初めての総選挙をむかえるだいたい一年の時間を、架空の町ブランプール Brahmpur を主な舞台として、パノラミックなスケールで描く小説。全部で1475頁。
 
長いなあ、と思いながら読んだところも確かにあるにはあるのだけど、だいたい世界というものはそういうものでもあり、読み終わってみると、半分そこに住んでいたような気さえして、非常に感慨深い。
 
しばらくいろいろ思い出しながら反芻しそう。
 
そういう感覚をここのところあじあわせてくれたものといえば、たとえば、id:flapjack:20040818#p1でふれたイタリア映画「青春の輝き」(The Best of Youth)―おー、ついに英語版が今年2月7日に発売されているではないか*1―とか、水村美苗の小説―『本格小説本格小説〈上〉 (新潮文庫)―とか、あれ、あげだすときりないな。