読書会

友達つながりで、ある学部(僕が属しているのではない)のスタッフが内輪でやっている読書会に出た。ディシプリンてんでんばらばらなスタッフたちが、それでもとりあえず一つのものを読んでみて、いろいろ議論しようや、ということではじまったものみたいなので、別にカッティングエッジなことをやってるわけではない。課題図書も、ニュー・ヒストリシズムとカルチュラル・マテリアリズムについてのアンソロジー。ニュー・ヒストリシズムって7,8年前に文学理論の研究会かなにかで読んでたので、すごい懐かしいトピックだった。ニュー・ヒストリシズムといえば、冨山太佳夫ググると「うかんむり」の富山太佳夫のほうがヒット数が断然多かったw)の仕事が当時ヒットだったのを思い出した。アマゾンで検索する。『ポパイの影に―漱石/フォークナー/文化史』(ISBN:4622045966)がでたあたりだなあ。あと『文化と精読―新しい文学入門』(ISBN:4815804672)というのが去年でてるのね。これは日本に帰ったときに見てみたいな。読書会のほうだけど畑違いであんまりわかっていない人もいたので、テクスト−コンテクスト問題とか(なつかしーと思いながら)解説する役回りになったりして、なんかわけわからん。話は当然といえば当然ながらカルスタ方向に流れていったり(参考)、そこから話題は文科系の学部編成の話になったり政府の学問への予算配分の話になったり、イギリスの大学人の最大の関心 RAE (Research Assessment Exercise) の話になったり(どんどん話題が生臭くなるが、それがカルスタというもんだろ、いや単に世間話にオチただけだろ)。
 ニュー・ヒストリシズムの古典、スティーブン・グリーンブラット『ルネサンスの自己形成』(ISBN:4622046881)を読み返したくなったんだが、そんな場合ではないだろう>自分。