追記(渋川さんのコメントを受けて)

僕は以下の点において基本的には渋川さんと問題意識を共有します。

  1. 自衛隊派遣に対する賛成反対の問題ではなく、それを決定する際の議論の欠如の問題として考える点。
  2. 議論における重要なプレーヤーとして、政府(特に小泉・石破)、野党、マスコミという3者があるが、なかでもマスコミに注目する点。
  3. 派遣される自衛隊員が死を期待されるコマとしてのみ扱われていることの問題に注目する点。

そのほかの点については、少し書かれ方が甘かったのではないかという気がしますが、それは他の方の指摘に譲ります(id:kmiura:20040203; id:KGV:20040202など)。もちろん、お気づきであることは承知しています。

東さんのコメントは、渋川さんの問題意識そのものにはアドレスしてなくて、少し東さんの問題意識にひきつけすぎだと思います。まあご自分でそう書かれているけれども。「降りる自由」についての議論などはそれ自体興味深いし重要だと思っていますが、「積みあがる議論を構成できる言説空間」をつくるべきだというベタなメッセージも、同様に、ある意味ではもっと、社会に伝えるべき大きなメッセージではないかと思います(ベタなんだけれども、世の中のリアルはベタなところで動いていると思うので)(id:flapjack:20031211; id:flapjack:20031209あたりも参照していただけると幸いです;といってこれはほとんど自分へのreminderになってますが)。